
こんにちは、Shawnです!
この記事は、僕がオーストラリアワーホリで初めてのローカルファームジョブをゲットした時の体験談です。
何もかもが初めてからの挑戦だったので、思い返すとまさに「這いつくばって手にした逆転劇」でした。
僕のワーキングホリデーの体験談です。
ファームジョブを探すため友人「ロジャー」と二人、旅に出た僕らを待ちうけていたのは、極限の金欠状況と対立でした。
精神的に追い込まれた僕を救ってくれたのは、日本から送り出してくれた「親友の言葉」でした。
諦めなければ。行動すれば。物事は動き出すことを学んだ出来事です。
ワーホリ駆け出しの僕は。
メルボルンでの3ヶ月の語学学校を終えた僕は、セカンドビザを取るためにファームジョブを探していました。
しかし、どの地域でどんなファームジョブがあるかなんて全く検討がつきませんでした。
仕事を探すため漠然とネット上を彷徨っていたときです。
シェアハウスに一緒に住んでいたRoger(ロジャー)という、少し年上のお兄さんが声をかけてくれました。



よ!Shawn!
ファームジョブ探してんの?
俺も来月からタスマニアに仕事探しに行くけど、見つからないなら一緒に行かない?



えぇ!行きたい!
僕の答えは”OK”の一択でした。
なぜなら、ロジャーとは時々お酒を飲んだり遊びに出かけたりする仲でしたし、英語ができて頼りになる人だと思っていたからです。
それに、海外でできた友人とファームに行くなんてとってもワクワクするじゃないですか!
ファームジョブ探しスタート!いざタスマニアへ!


ロジャーからの話を快諾してからは、僕ら二人はタスマニアへ向かう準備を始めました。
とうぶんの簡易的な食料や仕事用の服、現地で向かう場所の打ち合わせ、フェリーの手配などを済ませました。
英語でのやりとりは大変でしたが、なんとかお互いの空気を読み合って乗り越えました。笑
そして、僕たちはタスマニア行きのフェリーに乗り込みます。
今でも当時の感情は覚えています。
初めての場所や新たな出会いや、まだみたことのないタスマニアの土地に、ものすごくたくさんの希望を抱いていました。
と同時に。一緒に過ごしていた当時のクラスメイトたちにお別れを告げなければいけない寂しさ。
旅の始まりでした。
難航する仕事探しはやがて….。


興奮冷めやらぬ僕たちは、到着から数日仕事探しはほどほどに、色々なところに行きました。
観光8割・仕事探し2割で過ごしましていましたが、タスマニアの自然の美しさにすっかり魅了されていました。
その後、タスマニアの北側に上陸した僕たちは、南の方が仕事があるという情報を得て南下することにしました。
しかし。
南側で仕事を探せどひとつも見つからないじゃないですか。
気づけばタスマニア到着からひと月近く時間が過ぎていました。
僕たちは、ファームジョブどころか仕事さえ見つからず、ひと月でたくさんの資金を失いました。
アプライするもどれもこれもシーズン開始は2、3ヶ月後、、、
結論を言ってしまうと、僕たちは完全にファーム閑散期にタスマニアへ到着してしまったのです。
ファーム探しのため、時間とお金を消費していった僕らは次第に仲も険悪になっていきました。
狭い部屋に男二人でこもってPCで情報を探す日々。
日本で貯めた資金が底を尽きそうだった僕は、毎日一食。
食パンに缶詰めのツナを挟んで食べていました。
いろいろと限界が近づいていました。
タスマニア撤退とロジャーの口撃


メルボルンでの宿
タスマニアでの仕事探しに疲弊し切った僕たちが出した結論は、メルボルンへの「撤退」でした。
ひとつも仕事を見つけることができなかったのは、すごく悔しかったです。
でも、いち早くファームジョブを見つける必要があった僕たちはタスマニアよりも暖かくて、仕事の数もあるビクトリア州へ移るのが先決でした。
旅の間、僕を悩ませたのは仕事がみつからないこと以外にもありました。
それはロジャーの態度です。
当時の僕は語学学校は出たものの、英語は流暢に話せませんでした。
そんな僕を、ロジャーはいつも面白がり、バカにしたり、からかっていたのです。
時間が経つにつれそれはエスカレートし、旅が終わる頃には毎日バッドワードの嵐でした。笑
タスマニアから撤退した僕たちは、メルボルン郊外のバックパッカーを転々としながら、ビクトリア州のファームジョブを探していました。
ロジャーの僕に対する態度は相変わらずで、メルボルンへついてからも口撃はおさまリませんでした。
ロジャーはメルボルンに帰ってきてすぐに、フードデリバリーの仕事へ復帰。
僕だけが、居場所も仕事もなく。僕たちのパワーバランスは天と地の差でした。
ロジャーとの別れを決意:ワーホリの意味とは?
ロジャーからの圧力や嫌がらせで、さらに精神的に追い込まれ。
長引く無職状態で金銭的にも追い込まれていた僕は、ある日1人になりたくて夜の街を彷徨っていました。
僕の貯金はほぼ尽きかけていて、見かねたロジャーからお金を借りる始末。
もやもやを抱えたまま、ふらふらと郊外を歩き回り。
疲れ切った僕はとあるバス停にたどり着きました。
そして、ベンチに腰を下ろした時ふと思ったのです。
「こんなことしてて楽しいのか俺は?」と、、、
日本で一生懸命働いて貯めた資金も底を尽き。
毎日、嫌味や意地悪をされながらロジャーと一緒にいて
「俺のワーホリって一体なんなんだ!?と、、、
この瞬間僕は、ロジャーとの決別を決意しました。


背水の陣:さよならロジャー
僕は、ロジャーに細かく理由を説明することはしませんでした。
「とにかくもう1人でやるわ!ありがとな!」
と一言だけ告げてロジャーとは別れました。
お金のことは、仕事が決まったら必ず口座に振り込むことを約束しました。
ロジャーと決別してからはまさに、背水の陣。
僕は、自分がロジャーに依存していたことも、あらためて気づきました。
「今まで助けてくれていた人はもういない。資金も時間もない。」
「何もかも自分でやってやる!オーストラリア に来た時みたいに!」
必死のファームジョブ探し。しかし…。
ファームジョブでセカンドビザをとれる地域、なおかつメルボルン から行けて所持金の範囲内で、、、
僕が探しだして、辿り着いたのはMildura(ミルデューラ)という街。
僕は必死にこの街のバックパッカーやワーキングホステルへ連絡をしまくりました。
「すぐにできる仕事はないか」「いつでも行けるから仕事を紹介してくれ!」
しかし、返ってくる返事は「仕事あるけどブッキングが先だよShawn」「来てくれたら仕事紹介するよ」と疑わしい返事ばかり。
この時僕の所持金はロジャーからの借金を合わせて500ドルほど。
もう「帰国するか」「一か八か突っ込んでいく」しか選択はありませんでした。(今考えると本当に無茶してました。)
僕は心身ともに疲れ果て、精神的に極限の状態に陥っていました。
当時、日本にいた彼女(今は一緒にオーストラリアにいます)は僕の疲弊していく様子に耐えきれず頭にハゲができたほどです。笑
「もうダメかも、、、」
弱気になった僕は日本の親友に「帰ろうかと思う。」と相談しました。
親友の言葉:「今やっとスタート地点に来たんじゃないか?」
弱気になり、半分自暴自棄になった僕に親友がかけてくれた言葉は、
【僕の人生を変えてくれた言葉です。】


「お前の選択だから何を選ぼうとお前の自由だ。だがこんなところで帰ってきたってただの旅行で終わるんじゃないか?今やっとスタート地点に来たんじゃないかと自分は思う。なるようにしかならないんだ踏ん張れや。」
今までずっと抱えていた不安や弱気な気持ちが溢れ出てきて、メッセージを見た瞬間、泣きました。
こんなに熱く僕の背中をプッシュした言葉は、僕の人生でいまだありません。
「ありがとう。」「もう少しだけ、やってみる。」
そして「帰国」という保険を捨て、前進することを決意しました。
奇跡の逆転劇!
「電話しまくったる!」
つたない英語でわけもわからないこともありましたが、がむしゃらに電話をかけまくりました。
Mildura(ミルデューラ)にあるバッパーへは全てかけたかと思います。
そして遂に、とあるバックパッカーから連絡がありました。
「じゃあいつからこれる?すぐできるズッキーニの仕事あるけど?」
キタァーーーーーーーーーー!!!!!!!
奇跡の逆転劇が起こりました。
僕は初めてのファームジョブを自分の力で勝ち取ったのです!
決まってすぐに現地までのチケットを購入しました。現地までは列車とバスの乗り継ぎです。


仕事が決まって翌日には現地へ向かっていました。
あの時自分で決断しなければ、誰かに背中を押してもらえなければ、僕のワーホリは「つまらない旅行」で終わっていたかもしれません。
行動は何かを大きく変えるんだと学びました。
いよいよ始まるファーム生活!


Big Lizzie
初めてのファーム生活に不安もかなり有りましたが、どうせもう帰ることなんてできません。笑
僕が飛び込んだのはMildura(ミルデューラ)の隣にある小さな街、Red Cliffs(レッドクリフス)というところです。
バックパッカーの名前は「Red Cliffs Backpackers」
このバッパーのオーナーはオージーのマイケルという人で、もともとはオーストラリアの空軍にいたそう。
人柄もよく面倒見は良かったのですがみんなには嫌われていました、、、(理由はいろいろあるんですが…)
ともあれ、到着後すぐに「明日から仕事スタートだから!」と言われ、初日のピックアップポイントを伝えられました。
バッパーからは僕だけの出勤。
今回はここまで!この続きはまた書きます!
「え?ふたり…?」オージーのボスと2人でズッキーニに愛情を注いだ話


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