ワーホリ中の保険どうしよう?
クレジットカードを作れば保険がついてるって聞いたことあるけど、どう言ったものなんだろう?
そんな方のために、クレジットカードに付帯している「海外旅行保険」についてまとめました。
ワーホリ準備をされていて保険について考えている方、クレジットカードの準備を考えている方の参考になれば嬉しいです。
- クレジットカードについている海外旅行保険の「自動付帯」と「利用付帯」について
- 海外旅行保険の基本的な内容とワーホリに必要な補償内容
- 海外でかかる治療費を確認
- クレジットカードの補償額を表で比較
ワーホリ前半はクレジットカード保険を使う人が多い
ワーホリの費用の約1/3を占めると言っても過言ではないのが保険費用です。
日本でワーホリ向けの民間保険に入った場合、費用は15万〜25万円ほど(年間)かかると言われています。
著者も初めてのオーストラリアワーホリの際には、民間保険に入って渡航しました。
結果、1年間の保険料で21万円ほどを払いました。
正直いって、貧乏ワーホリメーカーにはかなり厳しい金額です…。
しかし、カンタンかつ無料で保険費用を抑える方法があります。
それは、クレジットカードを作った際に付帯しているカード会員向けの「海外旅行保険」を活用する方法。
ワーホリのクレジットカード海外旅行保険:「自動付帯」と「利用付帯」
クレジットカードに付帯している海外旅行保険を利用するには、主に2種類の利用方法があります。
クレジットカード保険の「自動付帯」
自動付帯とは、カードを発行し所持しているだけで、自動的に海外旅行保険を利用できるもの。
発行や年会費が無料かつ、海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードは種類がかなり少ないです。
逆に年会費が高額なゴールドカードやプラチナカードでは、保険が自動付帯になっているものもあります。
補償額も手厚いので心配な方は作るのもいいでしょう。
クレジットカード保険の「利用付帯」
利用付帯とは、出国までの公共交通機関の代金・旅行代金をクレジットカードで支払うことが、保険を利用できる条件となります。
日本の住所を出発し、海外へ到着するまでの間に、1度カード決済することで保険が使えるようになります。
カードによって条件は違うのでしっかりと確認が必要です。
基本的に、保険の対象期間は出国後の90日間(3か月)のみの場合がほとんど。
クレジットカードについている海外旅行保険について
クレジットカード付帯の海外旅行保険の基本的な情報をまとめてみました。
保険の「補償期間」
クレジットカードについている海外保険が使える(補償されている)期間は、基本的にどのカードも90日間です。
つまりワーホリで入国後90日間(3ヶ月)はクレジットカードの保険が適用になります。
保険の「補償内容」
クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償されているのは主に以下の項目です。
*補償の金額は各カード会社によって違います。
*細かい文言は各カード会社によって違います。以下は僕が大まかにまとめたものです。
傷害死亡・後遺障害
旅行中に事故などでケガをして、そのケガが原因で事故の発生後に死亡あるいは、障害を負った場合の補償
傷害治療費用
海外旅行中に偶然の事故によるケガで、医師の治療を受けた場合
疾病治療費用
海外旅行開始後から旅行終了後〇〇時間以内に発病した病気が元で、医師の治療を受けた場合
賠償責任
海外旅行中に誤って他人にケガをさせたり、他人のものを壊したりして損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合
救援者費用
カード保持者が死亡・遭難・長期間の入院などをした場合、親族が入国し支出した費用の補償
携行品損害
海外旅行中の盗難・破損・火災などの偶然な事故により、被保険者の携行品(カメラ、衣類、旅券など)に損害が生じた場合に保険金が支払われる補償
ワーホリ中に必要なクレジットカード保険の「補償項目」
ワーホリで海外生活をしていて、注意しておきたい補償項目は3つです。
- 傷害治療費用:ケガ・事故などにあった場合に必要な治療費は高いので補償金額を確認しておきましょう。
- 疾病治療費用:予測不可能な病気や感染症の治療費もカバー内容に必要です。手術になった場合は高額になりやすい。
- 携行品損害:高価なカメラやPCへの保険はあると嬉しい。優先順位は若干低いです。
最低限の内容として以上の3項目を確認しておくと良いですよ。
もちろん保険は「もしもの備え」なので、死亡補償や障害補償もあるに越したことはありません。
クレジットカードの保険でワーホリは大丈夫?
ワーホリに来る方の中には「クレジットカードの保険に入ったから、ケガや病気しても大丈夫!」
と、思っている方もいるはずですよね。
僕も2年目のワーホリはそんな感じでした。
そこで「海外での治療費はどれだけかかるのか」を表にしてみました。
【治療費の例】オーストラリアの場合
例 | オーストラリアドル | 日本円($1=¥82) |
腕の骨折(手術なし) | $2,500 | 20万 |
腕の骨折(手術あり) | $16,000 | 131万 |
脚の骨折(手術なし) | $4,800 | 39万 |
脚の骨折(手術あり) | $17,000〜$35,000 | 140万〜288万 |
膝のケガ(前十字靭帯) | $5,800 | 47万 |
盲腸(虫垂炎);手術&診察 | $6,200 | 51万 |
例 | オーストラリアドル | 日本円($1=¥82) |
救急車を呼んだ場合(平均) | $1,200 | 約10万 |
ヘリコプターを呼んだ場合(最大額) | $10,400 | 85万 |
入院(個室/1日) | $970 | 8万 |
入院ICU(個室/1日) | $3,800 | 32万 |
情報は個人調べによるもので、オーストラリアのサイトをいくつか参考にして作成しました。
治療費は「保険に入っていない場合の純粋にかかるコスト(無保険)」かつ、「オーストラリアの平均の治療費」で計算してあります。
あらためて表にしてみるといかに治療費が高額かわかりますね。
記事を書いている僕も怖くなってきました…。
クレジットカード保険の補償額は?
上記の表を踏まえた上で、各クレジットカードに付帯している、海外旅行保険の補償額を見てみましょう。
保険の補償内容 | エポスカード | 楽天カード | LIFEカード(旅行傷害保険付き) | 三菱UFJカードVIASO | 三井住友カード(NL) |
傷害死亡・後遺障害 | 3,000万 | 2,000万 | 2,000万 | 2,000万 | 2,000万 |
傷害治療費用 | 200万 | 200万 | 200万 | 100万 | 50万 |
疾病治療費用 | 270万 | 200万 | 200万 | 100万 | 50万 |
賠償責任 | 3,000万 | 3,000万 | 2,000万 | 2,000万 | 2,000万 |
救援者費用 | 100万 | 200万 | 200万 | 100万 | 100万 |
携行品損害 | 20万 | – | 20万 | 20万 | 15万 |
*楽天カード、楽天プレミアムカードは2022年6月から海外旅行傷害保険の料金が変更になっています。表は変更後の補償額です。
ワーホリの日常生活でカバーしておきたい補償内容と、おおよその補償額は以下、
- 傷害治療費|200万〜300万円
- 疾病治療費|200万〜300万円
- 携行品損害|20万〜50万
となっています。
200万円も補償額がついていれば安心かと思うけど、実際はどうでしょう。
ワーホリ中に大怪我したらクレジットカード保険でカバーできる?
ワーホリ中で心配なのは「大きな怪我や病気をすること」です。
実際のところ、クレジットカードの保険で治療費はカバーできるのでしょうか。
クレジットカードの補償額と、オーストラリアの医療費を比べてみてわかったことは以下です。
軽度なケガや病気であれば、クレジットカード保険を使って、治療費をカバーできるかもしれません。
しかし、大きなケガや病気の場合(搬送が必要な場合)は、おそらくカバーしきれないでしょう。
いずれにせよ、クレジットカードの海外旅行保険が使える期間は90日ほど。
クレジットカードの保険でどうしても保険料を抑えたい人は、ワーホリ前半のことだけを考えておくといいですね。
まとめ:ワーホリでクレジットカード保険を使うなら90日のみ
何度もお伝えしているとおり、クレジットカードの保険が使える期間は出国後90日間ほどです。
ですが、1年分の民間保険の金額を支払うよりも大幅にコストを削減できます。
ワーホリの費用をどうしてもおさえたい人は、クレジットカードに付帯している保険を頼るのもいいでしょう。
クレジットカードの発行には、時間がかかる場合があります。
発行がまだの人は、すぐに作ってしまいましょう。